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ターミナルのピアノとベルリンフィル

昨夜、ふと目覚めて録画した番組を2本観ました。ひとつはNHK「「地球リアル「空港ピアノ~イタリア・シチリア島~」、もうひとつはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀「バイオリニスト・樫本大進」」です。

「空港ピアノ」はシカゴ駅のピアノと共通したコンセプトがあるように思いました。空港と駅と場面はちがいますがどちらもターミナルで大勢の人々がそれぞれの目的や物語で行き来します。そこにグランドピアノが置かれていたら・・・ふと弾いてみたくなります。A Magical Piano At A Chicago Train Station・・・こちらはいたずらピアノですがなんて楽しいのだろう! そして、なぜこんなにも心を打つのだろう。距離目的はちがってもその場その時に居合わせた人たちをピアノがつなげる。その時間はわずかですがまるで湧き出る清水がわずかな傾斜でも流れるようにピアノの音色が人々の心のドアをそっと開ける。決して深くは入ってこない。でも、きっと、その刹那の非日常が心を潤すのだ。

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、樫本大進のヴァイオリンはすごかった。30歳でコンマスになって8年目、堂々たるものだ。ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界」第4楽章で彼が本番直前にボウイングをアップからダウンに変更した三連符が続くフレーズは私もアップから入ったように覚えています。ダウンから入るとどう変わるのか、テレビの映像と音からはわかりませんでしたが、彼や団員のダイナミックな弾きぶりを見ていると、ボウイングによる物理的な効果を超えて音楽の姿そのものに変化を与えるのかもしれないと思いました。それを可能にしているのは彼の迷いのない弾きぶりとどこまでも力強い音だと思いました。あと、蛇足ながら、彼の日本的な心遣いも功を奏しているように感じたのは私だけではないでしょう。

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