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「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣」の音楽

年末年始があっという間に過ぎて気づけば立春でした。学校は卒業式の歌の練習が始まりました。昨日の小学部低学年の音楽でも「旅立ちの日に」を練習していました。子どもたち5人の歌声に小声で応援をしました。音楽作りには王道があって「旅立ちの日に」はその最たる作品だと思っています。音がきちんと機能している、という考え方です。

NHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣」は年越しで続いていて、録画はしないものの放送時間に家にいるときはその音楽に聴き入っています。音楽は吉俣良です。音楽も物語も配役もすごくいい。ひときわ激しい歴史の一幕を淡々と描く。それゆえ登場人物の情念が一層深く、重々しく、しかし、静かに迫ってくる。史実だろうかと、そんな一抹のひっかかりはあるもののそれはそれとしてと自分に言い聞かせる。やはり吉俣良が音楽を担当していた大河ドラマ「篤姫」も脚色にまんまとはめられてしまい、そのことをブログに書いたら歴史研究家からとコメントをいただいて恐縮したことがありました。「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣」はようやくサウンドトラック盤が発売となってiTunes Storeで買い求めました。「メインテーマ」の旋律を奏でるのはバイオリンの中音域です。そのふくよかなあたたかい音色がたまらなくいい。そして、よく聴けば旋律はどこまでもたゆとう終わりのない旅のような時の流れに誘う。白黒つけがたい、はっきりさせられない、戸惑い迷う心に寄り添う音楽といえるでしょう。完結を予感させ、そのとおりにきっちり終わりがある音楽ばかりが音楽療法の音楽ではないと思っています。目の前の完結よりも遠くを眺めるような場、空間も同じように大切なはずです。

NHKの朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の音楽も聴き入ってしまいます。担当は世武裕子、フランスで映画音楽を専門に学んだとか。控えめ、といういい方が相応しいと思うのですが、登場人物にそっと寄り添うような音楽は絶妙と思っています。浴びるように聴きたい音楽もたくさんあります。でも、こんな音楽をより身近に思うことも少なくありません。

週末は12月に続く出張で東京行です。雪の影響が気がかりです。

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