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長くて短い一日

午前中は近鉄大阪線沿線の県立高校の創立100周年記念式典に出席した後、午後はこころの病気の子どもの教育の研究協議会に行ってきました。会場は大阪市立大学医学部で、まるで私のためにロケーションが組まれたみたいでした。

高校の創立100周年記念式典は細部にわたって周到に準備されたものの中でとりわけ私は“音”に感心してしまいました。式典前、この日のために編成されたOBらを含む吹奏楽は体育館後部のギャラリーに位置して体育館の空間に放たれた音が上から降り注ぐように演奏されてその効果は歴然としていました。また、アナウンスは特設のPAを介して凛とした声を体育館の隅々まで届けていました。生徒の司会も素晴らしかった。音のコントロール、設定でセレモニーのクオリティーは大きく左右されます。今日の“音”は見事というほどの作り込みと思いました。

午後のこころの病気の子どもの教育の研究協議会は学校からの報告ではなく、主催の国立特別支援教育総合研究所の研究報告と児童精神科医、心理士、大学教授らの助言とレクチャーでした。病弱教育をアカデミックの手法で紐解くたいへん興味深い内容でした。私自身が日頃よく遣っている言葉たちがある配列によって特別な意味と輝きを放つのを目の当たりにして驚き、自分の勉強不足を思い知らされました。また、ターミナル期の子どもたちの心理にアプローチする死生心理学についても知ることとなりました。医療的ケアの子どもが通常の学級で日常的に時間と空間をともにすることがその学級の子どもたちの支援的行動に顕著なプラスの影響を与えるが、医療的ケアの子どもが特別支援学級に在籍してもそのプラスの影響はないという報告も注目するべきものでした。こうしたベーシックな研究が積み重ねられることによって今後の教育のあり方が検討されることを期待し、自分もまたかかわっていきたいと思っています。

大阪市立大学医学部の4階の教室を出てものの数分で映画館に着きました。「君の名は」を観ました。時制の移動に戸惑うものの「私たちは、会えば絶対、すぐわかる」「私たちは何かを探して生きている」というフレーズは誰しも思い当たることがあるはず。宗教的な何かではなくピュアな感覚としてです。

今日は長くて短い一日でした。

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