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2010年4月

『ホスピスと緩和ケアにおける音楽療法』

ふと気づけば庭は草だらけで、今日は朝から草取りをしていました。通路を草刈機で刈って、花壇は手で取って、野菜畑は鍬で深く耕しました。この春は紫色の小さな花が咲く小さな葉っぱの草が一面に生えて、それはそれできれいなのですが花の養分まで吸い取ってしまうくらいでした。その草を取り除くとフェンネルがあちこちに生えていて、ワイヤープランツとグレコマが文字通のグランドカバーとなっていました。店先に並ぶポットの苗はかわいくても地植えにすると持ち前の繁殖力であっと驚くほど大きくなることは少なくありません。ワイヤープランツが塀一面を覆って滝のように道まで延びているのを見て目が点となったことがあります。大きくなり過ぎたらそこまでです。さて、夏の花は今年もインパチェンスです。色は明るい紫で、ポットはイタリア生まれの少し背の高いものを新調しました。

病院という所で音楽ができることは何だろうとよく考えます。もちろん音楽療法としてです。この週末、スーザン・マンロー著、進士和恵訳『ホスピスと緩和ケアにおける音楽療法』(音楽之友社 1999)を読み返していて、音楽だけでなく環境を整えることや全人的なかかわりの記述が多いことにあらためて気づかされ、安堵するものがありました。音楽を直接的に用いなくても、これは比喩的でもありますが、音楽を内に感じてかかわることの大切さを思いました。音楽療法故に音楽を用いての効果を明らかにしなければならないこともわかりますが、ホスピスにおいてはさらに謙虚にならなければならない。音楽に対しても謙虚であること。音楽を用いることの責任は大きい。

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4月の日曜日のポコ・ア・ポコ

4月の日曜日のポコ・ア・ポコは12家族のみなさまに来ていただきました。子どもたちは春の装いで動作も軽く、私も少しばかり体育会系のメリハリでセッションを進めました。曲の終わりにピタッと決まる「静」も見事でした。あるご家族から、きょうだいがいっしょに楽しめるのでいいとのお話がありました。ミュージック・ケアはそこにいるみんなが参加することが大切です。遠くからも来ていただいて感謝しています。

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本、本、本

金曜日から3夜連続で「三谷幸喜作わが家の歴史」が放送されて、録画もしたので放送時間は所々、半分くらい観ました。テレビドラマでよくここまで作り込んだものと驚きながら観ていました。三谷幸喜監督の作品は日常の中に織り込まれている人の真面目さやそれ故に生じる可笑しさが次から次へと登場して人の「詩と真実」を垣間見るようです。もちろん、肯定的に描かれているので安心して観ることができます。今回の「我が家の歴史」も戦後の日本を生き抜く家族の温かい思いやりや気遣いが通奏低音のように流れていて、むしろ、今の日本社会への警鐘のメッセージを感じてしまいます。そう思いながら観ていると、所々に荒唐無稽なエピソードもあって、そうか、これは三谷ワールドのドラマなんだと、一面的にシリアスに観ていた自分が可笑しくなりました。これは名作です。

『考える人』(新潮社)2010年春号の特集は「はじめて読む聖書」で、立ち読みしていて、これから読むことがありそうと思って買い求めました。私が宗教への関心を高めたのは障がいについて調べだしたことがきっかけでした。障がいを考え、語るとき、哲学は必須であり、哲学は宗教抜きでは考えにくいと思います。言い換えれば宗教の言葉で障がいを語る道筋があるということです。先日、修道院が母体となって設立されたベルギーの病院に家族が入院した人の話を聞く機会がありました。付き添いの家族が泊まる所も簡素ながらきちんと用意されていてとてもよかったとのことでした。私は話を聞いていて、そのよさをどんな言葉で表せるのかと考えてしまいました。日頃使っている言葉では言い表せないように思ったのです。翌日浮かんだ言葉は「コンフォート confort」でした。「快適、慰め、安心感」などの日本語が訳語のようです。私の拙い語彙力ではこの言葉を1語で表す日本語は思い浮かびません。

昭和55年に犬養道子著『新約聖書物語』が新潮文庫で発売されて読み始めたところ、これを読み終わる頃には自分が変わってしまうかも知れないと思って上巻の第一章で読むのを止めたことを思い出しました。昨日はその本を実家から持って来ました。また読み始めるかどうかわかりませんが、障がいについて考えるとき、やはり読むことになると思います。この本の文庫版はすでに廃版となっているようですが、単行本として今も出版されています。

私が障がいについて宗教だけでなく様々な考え方に関心を持ったのは、ヒュー・グレゴリー・ギャラファー著・長瀬修訳『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』(現代書館 1996)を読んだことがきっかけでした。終わりにある「付録A 世界各地の歴史にみる障害者」をとりわけ興味深く読みました。「人類における障害者の位置づけ」は内閣府で始まった障害者制度改革推進会議であたらめて問われています。

本といえば村上春樹著『1Q84』の第3巻が来週発売されます。いつだったか近くの書店で予約を受け付けていたので初回入荷分の最後の1冊を予約しました。これは三谷幸喜監督の映像作品や聖書とは全く異なる世界の作品ですが、これもまた読まずにいられない本です。読了感のない本です。敢えて読了感を設定しないで近々の日本社会を見せる内容、それが第3巻の展開と想像しています。

先週、寄った書店で木村カエラの「Butterfly」の楽譜を買いました。木村カエラの“サプライズ”はキーボードとアコースティック・ギターで歌います。そのキーボードが構造感を浮き立たせて実に小気味よい。「Butterfly」を聴いていると指は“エア・ピアノ”の鍵盤を叩いています。

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「桜の栞」

昨日から行政マンとして県庁勤務となりました。日々といってもまだ2日だけですが、日々新鮮な時間が流れていきます。私の席から振り向くと伊勢湾が見えます。県庁には坂を上って行きます。これがなかなかこたえて脚の筋肉が張っています。図らずもウォーキングに目覚めています。「希望がもてる舞台作り」を銘として真摯に仕事をしていきたい。

3月25日に放送されたNHK-TV「春うた2010」の冒頭、AKB48の「桜の栞」は印象的でした。数限りなく作られ奏でられてきた楽曲もこれからも新しく作られ奏でられるものと心強く思わせるAKB48の歌でした。「桜の花は別れの栞、桜の花は涙の栞、桜の花は未来の栞、桜の花は希望の栞、桜の花は心の栞、桜の花はあの日の栞」と歌われる桜の花の花言葉は「ほほえみ」です。この春の桜の花はいつになくやさしく映ることでしょう。

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